看護師が研修に悩んだら

効率の良いOJTとOff-JTの進め方のポイントは「7つのステップ」

OJTとOff-JTの進め方


OJTの進め方

OJTの進め方

OJTを実施するには、「業務の選定→レベル分け→レベルの把握→指導計画→OJTの実施→レベルの診断→報告」と7つのステップで進めていきます。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
まずは対象となる業務を選定します。どのような看護師になってもらいたいのかを明確にしましょう。また、柔軟性を持たせるために期間は詳細に設定することをおすすめします。
業務を選定したらレベルを設定して分けます。同じ業務でも入職してすぐの新人看護師とベテランの看護師では教育内容が違うため、あらかじめレベルごとに分けておくことが必要です。
対象業務のレベル分けができたら、次はOJT対象者のレベルを把握します。レベル分けしていた業務内容とOJT対象者のレベルを精査して適切な指導や教育ができるように調整していきます。
次に選定した業務を「誰が」「誰に」「どのようにして」実施するのかを明確にしていきます。その際「どれくらいの期間」で「どれくらいの到達レベル」を目指すのか、といった目標も明確にしておきます。このときに重要なのはOJT対象者のレベルと目標とする到達レベルのバランスをとることです。低過ぎたり高すぎたりしないように計画を立てていきましょう。
指導計画ができあがったらそれにもとづいてOJTを実施していきます。中長期的な目標を立てて進捗状況を細かく管理しながら進めていきます。必要があればその都度内容を調整しましょう。
OJTを実施したら、最初に立てた目標とする到達点に到達できたかどうかを診断していきます。プリセプティやプリセプターだけではなく看護部長などにもアンケートを実施するとともに、本人の満足度や成果をヒアリングしましょう。
その結果から良かった点や改善すべき問題点などを取りまとめて次回のOJTの参考にします。

Off-JTの進め方

Off-JTもOJTと同様に「目標設定→テーマの選定→日程調整→講師の選定→資料作成→研修などOff-JTの実施→効果の測定」の7つのステップで進めていきます。
まずは達成したい目標を明確にしましょう。目標が曖昧だとOff-JTが有効ではなくなってしまいます。
目標が決まったら次はテーマの選定です。設定した目標の内容に基づいて決め、日程を調整していきます。関係者に説明したり日程を調整したりしながら周囲からの理解と協力が得られるようにしっかりと連携することが大切です。研修会を開く場合は講師に依頼して日程を調整する必要もあります。講師は院内だけでなく外部の人にお願いすることも可能ですが、日程が決まらなければ依頼できません。まずは日程を決めることを優先しましょう。
すべての準備が整ったらOff-JTの実施です。講習や研修だけでなく演習やグループワークなど様々な形で実施できるので、それぞれの形態に応じた会場を準備する必要があります。
終了後はOff-JTの効果を測定していきますが、あらかじめ受講者に用紙を配ってアンケートのような形にしておけば、効率良く感想や意見を集めることができます。

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